イメージしづらい住宅診断の調査方法
一般的に、住宅診断の調査方法は目視が中心となっています。もちろん、関連する調査機器も使用するのですが、実際には目視確認して判断していくことが非常に多く、それだけに診断を実施する人や会社の経験・能力が重要となります。ひび割れや浮き、劣化、何かの痕跡を見つけるためには、目視が非常に重要です。丁寧にしっかり見て確認するということですね。
◇住宅診断で使用される調査機器
その上で、建物の傾斜を測定したり、ひび割れを計測したり、音などの反応を確認したりするのに、補助的に調査機器を利用するイメージです。
傾斜の測定と言いましてもいろいろあり、床や壁の傾きを計測するだけではなく、バルコニーの床の勾配が適切であるか(雨水の排水のために)、排水管の勾配が適切であるか(詰まり・漏水の原因にならないか)といった点も傾きの計測を実施する部分です。
また、建物の不具合や瑕疵が確認されている場合に、その原因や被害範囲を確認するために実施する建物調査は、その事象・症状等にあわせて様々な調査を行います。利用される調査機器も、その内容に応じて多岐に渡ります。
なかには、こういった様々な調査機器を利用した調査を、通常の住宅診断でも希望される方がいますが、問題となる症状も確認されていないときに実施しても無駄なコストにしかなりませんので、その必要性は低いと言えるでしょう。