購入した住宅で暮らすなかで、様々な建物に関するトラブルに遭遇することがあります。配管設備等からの水漏れや雨漏り、施工ミスによる傾きなどです。また、購入しようとした住宅に不具合や欠陥が見つかることもあります。
そういったには、建築会社による対応や説明だけでは不安になり、第三者に診断を求める人も多いです。しかし、第三者の住宅診断(ホームインスペクション)を希望していながらも、その診断会社探しを建築会社や不動産会社に委ねる人も多く、この点に問題を感じています。
漏水や施工ミスがきっかけで住宅購入者の代わりに問合せしてこられる建築会社や不動産会社の人のなかには、自分たちに有利な診断結果を出してくれる会社を探す人がいます。そういった人の割合は決して少なくありません。
「あまり大げさにしないでほしい」「○○○という症状に対してどんな表現の報告になるか?」などと要望を言ったり、確認をとったりします。そういった要望等は全面的にお断りするわけですが、その人たちは要望に応えてくれそうな会社を探します。
施工ミスというトラブルにあってもなお、住宅診断会社探しをその会社に委ねるのではなく、自分自身で積極的に動いて探してほしいものです。第三者だと信じていたものの、実は建築会社や不動産会社と関係ができている業者だったということもありうるので、十分に注意してほしいところです。
夫婦共働きで時間が無く、住宅診断を依頼したこともないので、どのように探せばよいかわからないという人も多いでしょう。仕事の後の時間のあるときにでも、インターネットで探して問合せメールを送ってみてください。
問い合わせるときには、できるだけ簡潔に、見つかっている症状やそれまでの経緯を伝えてください。そして、写真や図面も用意するとよいでしょう。
建築トラブルにあったときは、面倒ではありますが、少し時間をかけて対応するよう心がけてください。
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